当院では、不整脈の診断のため、電極を24時間装着して1日分の心電図を調べる24時間ホルター心電図を行ってきました。しかし、不整脈の発生頻度が少ない方の場合、うまく発作をとらえられないことがあります。また、電極の装着中は入浴ができないため、汗をかく夏季は特に困るという問題がありました。
そこで、1週間分の心電図を連続記録でき、入浴時など必要な時に着脱可能な長時間心電図記録器を導入することにしました。胸に巻くベルト式の機械で、着脱が比較的簡単に行えます。心房細動などの不整脈の検出率が改善すると報告されており、24時間ホルター心電図ではとらえきれない不整脈の診断に役立ってくれると考えています。
2020.06.27