コラム

2016.07.25

夏の食あたりと漢方薬(柴苓湯)

夏の食あたりに使える「柴苓湯」(さいれいとう)という漢方薬を御紹介します。

柴苓湯は、「小柴胡湯」(しょうさいことう)という漢方薬と、五苓散(ごれいさん)という漢方薬を合わせて作られています。

そのため、全部で12種類もの生薬が含まれています。

柴苓湯を構成している小柴胡湯の働きは、みぞおちのつかえ感や吐き気を解消してくれることです。一方、もう一つの構成要素である五苓散は、水の偏在を改善して下痢を治します。そのため、吐き気や下痢を伴う夏の食あたりに、柴苓湯が用いられるのです。

薬の本には、効能・効果として「水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ」と書かれています。

夏の食あたりに柴苓湯。

生活の中に漢方を上手に取り入れて、快適に夏を過ごしましょう。